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大らかでいること

大らかにいようと心がけて、マイナス感情が生まれないような境地に達する事は簡単とは言えません。しかし、思考の癖でマイナス感情を受け流したり、後々の後悔の念を小さく済ませる事ができれば、細かい事に苛立ったり、吊し上げのような行為をせずに済みます。では、どうすればそのような思考の癖が身に付くのでしょうか。


それは、物事の本質を見抜く目と、状況を把握する客観視です。例えば、何かミスが起こった時、誰のせいなのかに目が向く場合。当事者に対し強い叱責をして逃げ場を防いでしまえば、同じ過ちをする確率は下がるでしょう。しかし、それと共に委縮してしまい、その後のパフォーマンスが低下し生産性が下がる可能性があります。


一方、ミスを大目に見る人は、原因と改善策が何よりも押さえるべきポイントと考えます。その結果、ミスをした本人への追求ではなく、ミスが発生しないような仕組み作りに意識が向かいます。そして、本人には気にしなくても良いという言葉をかける事ができます。


忘れるという事は、記憶力が低下している状態を指す事もありますが、意図的に気にしないという意味で用いられる事もあります。後者の場合、細かい事に執着せず、大らかにいようという心構えにより達する境地とも言えます。その結果、周りに安心感を与える事ができます。


人生には良い出来事も悪い出来事もありますが、いずれにせよ反復して思い出す事で記憶に定着します。失敗した事を強く後悔をすればその記憶が定着しますし、楽しかったことを何度も思い出せばその記憶が定着します。


大らかにいようとする当人が悪い記憶ばかり蓄積していれば、通常の人よりストレスが強くなってしまうかも知れません。誰かのミスを大目に見るためには、自分自身がマイナスの記憶に引っ張られないようにしなければいけません。


その対処法の一つは、何か悪い事が起きても仕方が無いと捉える事。そして、もっとひどい結果になっていたかもしれないと認識する事が必要です。周りにも自分にも責任を追及しないようにしましょう。ミスは認め次は気を付けようと思う。そして、不幸中の幸いだったという思考を持つ事です。


そのためには、胸を張って堂々と生きられるような生活をする事が大切です。親兄弟家族親戚を大切にする。ご先祖様を敬う。困っている人がいたら助ける。そうする事でパワーが身に付きます。生きる事にベストを尽くす事ができます。


大らかさは自分も周りもリラックスさせます。そういった余裕のある生き方は魅力的と言えるのではないでしょうか。



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