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ニーズのマッチングと熱意

例えば営業で自分の伝えたい事を伝えようとする時、商品の良さや利点など、相手にとってメリットになるであろう点をアピールします。相手の未来をより良くする事を確信しているからその良さを伝えたい、そう思う営業マンは多いです。

しかし、興味関心のない人にまくしたてるようにメリットを伝えても、良い印象を与える事は難しいでしょう。理解できない物を押し付けられる、そういった印象を持たれてしまいます。当の本人はそれに気づかず、何故この人は良さをわからないのだろうと、相手のせいにしてしまいます。

相手が興味関心を示す時、初めて聞く耳を持ってくれる。

その興味関心を引き出すためには相手が何を望んでどうなりたいかを知る必要があり、そのためには傾聴することが大切です。

しかし、突拍子もない質問や、相手に考えさせる質問をいきなりするのは良くありません。まず提案し、反応を見る。相手の言葉に同意し、ニーズを探る。そしてそれを満たす事で幸せを享受できる事が相手に伝わればその良さを理解してもらえます。しかし、そこから商談が成立するかどうかは、その双方向のやり取りでどれくらい購買意欲が湧くかによります。

情熱を持って商材の良さを猛アピールする事は空回りする場合があります。それよりまずは誠意を持って有用性を伝え、メリットを理解してもらうほうが受け入れられやすいでしょう。そして自分の事や商材の良さを理解信用してもらってから、熱量のある言葉を伝える事も有効な手段になると言えます。

これはあくまでビジネスでのやり取りですが、異性へのアプローチならどうでしょうか。

相手の好きな事・好きな物を探り、それに対応する。例えば相手が美味しいものが食べたいなら、どんなものを好んでいるか聞き出し、お店をチョイスする。気に入ってもらえれば株は上がります。相手の期待値を超えれば尚良いでしょう。


相手が好きな本や映画を見たり、お気に入りのアーティストの音楽を聴いて、感想を伝えたりその良さを語り合う事で楽しいひと時が過ごせるかも知れません。

そういう、相手の喜ぶことをリサーチして行動する事は有効な手段です。一方、熱意を持ってアプローチするという方法もあります。最初は引かれてしまうかも知れないですし、そのまま嫌われてしまう危険性はあります。ですが、人間の心理として、押され続ければ段々と馴染んでいくという事もあります。そして良い面を見つけてもらえれば、良好な関係に発展する事もあり得るでしょう。


とは言え、恋愛において全面的に熱意を伝える事はリスクを伴い失敗する可能性は大いにありますから、まずは相手を知り、近づくきっかけを見つけ、対応していく事から始めるのが常套手段と言えます。相手のニーズを知り、それを満たす行動を取る事で距離を縮める。そして時を見計らって自分の想いをアピールする。

ビジネスと恋愛は、自分の事ばかりではなく相手の事を考えなければならないと言う意味では共通している部分があります。ニーズのマッチングと熱意。両方意識し実践する事で、多くの場面で役に立つのではないでしょうか。




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