自分が窮地に陥った時、助けてくれる人はごく少数です。家族や親密な人くらいです。もちろん友人や会社の上司・同僚もいますが、距離がありますし、気をつかってあまり踏み込んできません。本人が本当に危機的状況になった時に、自分の状態を聞いてくれる存在があるかどうかが生命に関わってきます。
1人暮らしをしていたり、家族との接点がほとんどない人、周りに親身に話を聞いてくれる人がいない場合、何かがあった時に1人で大きなストレスを抱え込む事になります。人間は、ネガティブな話を聞く事を嫌う傾向があります。自分の辛い話を聞いて本当に手を差し伸べてくれる人は限られます。
もし、仕事がキャパシティオーバーであれば、責任者に伝えなければいけません。それが自己防衛です。キャパオーバーになるまでは、努力や頑張りで何とかなる、慣れてくる、成長していくと思い込み耐え忍ぶ事もできます。しかしいよいよ逃げ場がなくなってくると、仕事が追いつかなくなり、いずれ限界を迎えます。
自分を守るためには、逃げる事も考えなければいけません。周りから手を差し伸べてくれる事は期待できません。周りから見れば、あいつ集中して頑張っているなくらいにしか思われません。
どんなに自分が周りから期待されていても、また責任ある仕事を任されていても、できないものはできないのです。それを周りに伝える事が、自分を守る事になります。自分の代わりはいくらでもいます。空いた穴の心配はいりません。いかにして安全に生きていくか、その一点を考えなければいけません。
もちろん、安定した仕事を失い、約束されていた給与を放棄しなければならないかも知れません。しかし、メンタルダウンになればとても苦しい日々を送る事になります。重度の場合入院もあります。いつ出られるか不安な入院生活は避けなければいけません。仮にメンタルダウンになった場合は、療養期間として休んでいる間1年半傷病手当が出ます。実際の給与の6割掛けほどですが、それでも生活の足しになるでしょう。
自分のギリギリのラインを知っておく事が大切です。不慣れな仕事であれば、経験を積む事で対応できるのか、自分にはこなす事ができない業務なのか、判断が必要です。また、できる仕事でもそのボリュームが大きければストレスになります。人間誰もがある一定のストレスを感じて生きていますが、生命を脅かすようなストレスは放棄しなければいけません。
実際、成長を期待できるか、努力しても無理なのか、判断は難しいです。どこかでは冷めた自分を持っておかなければいけません。やっても無理な事はあります。努力や頑張りが自分の首を絞める事につながるかも知れません。
特に手に職や資格が無い人は、何とか就職をするという事から大変さは伴います。そして、やっと入った職場で苦労する事も多いでしょう。そういう場合は、シンプルな仕事をするというのも手です。工場仕事、清掃、管理人、警備員、配達、引越し、etc.勿論他にも沢山の仕事があります。自分ができそうな仕事がイメージできれば、それを軸に転職サイトやハローワークに登録するという方法もあるでしょう。
何にせよ、自分のキャパを超えない仕事を選ぶことが自衛につながります。生き抜く事が命題です。自分を労わる事を忘れてはいけません。責任に押し潰されないよう、自分が一番大切と考えましょう。
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