相手のことを魅力的に感じることから恋愛は始まるわけですが、相手に魅かれる相反する二つのポイントがあります。一つは共通項が多い場合。出身、好きなこと、趣味など似ているところが多いことから親近感が湧いてきて、相手に魅かれます。
もう一つは相反する特徴があるとき。自分に無いものを持っている、自分と違う能力がある、容姿が異なるなどです。憧れや尊敬といった感情が湧いてきて、相手に魅かれていきます。
この、類似性と相違性で人は相手に対する印象が決まり、好意・嫌悪・興味・無関心といった感情が芽生えます。類似性で相手に対する感情が決まる場合もあれば、相違性に魅かれていくケースもあります。どちらの性質が恋愛感情に働きかけるかは人それぞれです。両方が組み合わさるケースもあります。
相手に対する魅力はその人の持つ特性を理解し、深い部分に触れていって理解していくものかも知れません。例えば、初めての出会いでは、第一印象による先入観を持ってしまうがために、相手の表面的な類似性・相違性に目がいってしまう可能性はあります。そういう意味では二度三度と会っていくにつて、その印象は変わってくるのではないでしょうか。
そういう点では、結婚相談所における婚活に置き換えると、初めての出会いであるお見合いだけでは相手の魅力は十分に理解できないかもしれません。その後のデートを重ねながら相手を理解し、共に生活ができるかじっくりと観察し判断していく方がより確実に相性がわかるかも知れません。
自分の好みをなかなか変えられないように、初めて会った時の相手に対する自分のインスピレーションをくつがえすことは難しいかも知れません。当然インスピレーションが正しいケースもあるでしょう。ですが、一生共に暮らしていく可能性のある相手をわずか1時間で判断して良いかどうか、という自分への問いかけも時に必要ではないでしょうか。
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