恥をかきたくないというのは誰しもが思う心情です。
会話の中で知らない単語があってもわかったふりをする。
自分の知らないニュースや出来事があれば、知っているふりをする。
全然理解できず不思議な事があっても質問しない。
そういった、いわゆる知ったかぶりをする事は、人によってはあるかも知れません。
もちろん、スムーズな会話の流れを止めないための対応とも言えるでしょう。
また、一方的に話す相手に対しては、仕方なくこのような態度を取らざるを得ない時もあるでしょう。
その場をやり過ごすための一つの処世術と言えるかも知れません。
しかし、そこで自分を押し殺して受け身の会話をしていて、面白味や学び、新たな気付きはあるでしょうか。
相手は上機嫌になって話し、終始わからない内容で聞き疲れたという結果で終わるかも知れません。
知ったかぶりの会話はきっと楽しくないでしょう。
そうであれば、多少恥をかくかも知れませんが、分からない事は分からないと伝えて、教えてもらう方が有意義なのではないでしょうか。
知らない事を知らないと伝える事で、話を遮られたと思われる可能性や、無知な人と思われる可能性もありますが、質問された相手は教えて欲しいという姿勢を見て嬉しく感じる事もあるかも知れません。
その時は、きっとわかりやすく噛み砕いて教えてくれるでしょう。
そうやって分からない事を教えてもらう事で、理解できなかった文脈がつながって、相手の言っている内容が理解できるようになります。
それこそが学びなのです。
自分の知識が不足していれば、そこにはどんな背景があるのかを聞く。
認識が間違っていたら、正しい解釈を教えてもらう。
自分は無知ですと伝える事になるかも知れませんが、恥を承知で分からない事は教えてもらう方がきっと学びは多いでしょう。
そして、無知故の自由な発想が浮かぶ事があるかも知れません。
その発想をきっかけに、話題が広がり話が盛り上がる事もあるでしょう。
相手がどんな立場であっても、知らない事は知らないと伝える事は学びの機会を与えてくれます。
仮に年下やキャリアが浅い相手であっても、その話題に関しては一日の長があり、ある意味では先生なのです。
小さなプライドは捨て、新たな知識を入れるチャンスと捉える事ができれば、成長へとつながっていくでしょう。
教えてと言えれば立派な恥かき。
貪欲に学びを得ようといる誇り高き姿勢です。
無知を隠さずさらしていく。
それが目を見張る成長へとつながっていくでしょう。
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