人は、色々な場面で幸せを感じる事ができます。美味しい食事を摂った、仕事の成果が出た、お金が増えた、家族で楽しいひと時を過ごした、SNSで沢山いいねがついた、などなど。日々の中で感動というものは転がっています。それらをきっかけに幸福度が高まります。
では、同じような環境にいて同じような経験をしても、幸せと思えない場合、それは何が違うのでしょうか。簡単に言えば、自分を周りと比べてしまい、劣っていると感じるからです。確かに、上には上がいます。お給料が20万円の人もいれば50万円の人もいます。独り身の人もいれば、家庭を持っている人もいます。仕事にやりがいを感じれない人や、SNSで全然注目されない人もいます。
しかしそれらが本質的な幸せの尺度と言えるでしょうか。周りと比べる人生が果たして高い幸福度を得られるでしょうか。まず、基本的に人それぞれの人生があり、異なるバックグラウンドがある事を理解する必要があります。そこにたどり着くまでの道のりは皆異なっています。ある点だけを見て、幸せかどうかを判断する事はできません。生き方は人によって違います。
それよりも、今いる自分を見て、何とかやって来れている事を認める事です。満たされていないというのは錯覚です。幸せを感じるアンテナを高く張り、ちょっとした事にありがたみを感じる事ができれば、人生はより明るくなります。
ではどうやって幸せのアンテナを張るか。まず一つは内省する事です。自分はどんな環境にいてどんな状態かを見つめ、客観的に評価する事です。そしてもう一つは客観的に評価できるよう知見を広げる事です。具体的には小説や映画などで、自分以外の生き方を知る事、自己啓発本やセミナーで物の考え方や捉え方を理解する事、SNSなどのエッセンスが凝縮された発信から学ぶ事などです。
また、苦い経験をする事で、自分の立ち位置を確認できる場合もあります。何もない事が不足ではなく満たされていると感じる事ができれば、幸福感は高まるでしょう。
幸せかどうか人と比べるのではなく、自分の置かれた環境を前向きに捉える事ができれば、より人生は充実するでしょう。
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