行動した結果失敗に至った時、何が得られるのでしょうか。一つは、教訓という学びがあります。簡単に言えば、失敗を繰り返さないでおこうというシンプルな発想です。
失敗する可能性が高いかどうか、行動する前から推察する事もできます。周りから、無理だとか不可能だという助言もあるでしょう。それでも、まずは自分でやってみるという発想もあるでしょう。では、失敗する確率が高い事を実行する意義とは何でしょうか。それは「納得感」を得られるという事です。
行動するために時間と労力と経費をかける場合も多いでしょう。それが成功に至らなかったという事で、損失とみなす事もできます。しかし、自分で試してみたがやはり駄目だったと認識する事は、大きな学びなのです。そしてその納得感から、改善点を導き出す事ができます。
単に結果の良し悪しだけに着眼するのではなく、成功に至らなかった場合に行動を改善して成功確率を上げようという発想が芽生えます。勿論実行しないという判断が正しい時もあるでしょう。しかし、失敗から学び、行動を変容させるきっかけを得られるとしたら、それは大きな進歩と言えるのではないでしょうか。
例えば世にある実験というものは、成功を得る事だけが目的ではありません。成功か失敗かを証明する事が実験の目的なのです。つまり、失敗に至る事を証明する事も実験の成果なのです。そのためにはひたすらデータを取らなければいけません。繰り返し同じ実験を行い、成果を求めます。
行動する事は、一種の実験です。成功するかも知れないし失敗するかも知れません。その結果を考察し、一連の行動について評価する事が大切なのです。成功の確率が0なのか、工夫を加える事で成功する可能性が高まるのか、さらなる発想を生み出す事ができます。失敗をきっかけに行動の改善を行う事は、成功を生み出す有力な手段と言えるでしょう。
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