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壊れた自転車

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 先日、知人の女性が自転車で転倒して怪我をし、顔を負傷し手術をする事になったという事を聞きました。

 自転車の調子が悪い事を知りつつ運転していたそうで、おそらくお酒も入っていたのでしょう。そう考えると、本人の過失であり、未然に防げた可能性もあったと思います。このことを他に置き換えたらどういう事が言えるでしょうか。

 例えば、血圧が高く、健康診断で肝数値を見ると正常値を超えている人がいたとします。本来であれば減塩を意識して血圧を下げる食生活を目指し、お酒の飲む量や機会を減らして、仮にタバコを吸っているならその対策も必要かも知れません。

 それが、ある日血管が破れ、脳卒中になったとしたら。もし発見が遅れたために後遺症が残ったら。

 これは壊れた自転車を乗っている事と変わらないのではないでしょうか。日常の健康のケアを、日々の忙しさや嗜好により後回しにしたり大丈夫と過信してしまう人もいるのではないでしょうか。

 ”壊れた自転車”を乗らないためにも、日頃から健康状態を意識すべきだと思います。血圧が高ければ治療が必要だし、肝数値が高ければお酒の量を減らす必要があるし、中性脂肪が高ければ食生活を改善する必要があります。

 でも、なかなかそれを聞き入れない人もいるでしょう。それが欲というものであり、弱さなのかも知れません。しかし、医師の言う事を聞いて、生活をまるっきり改善する人もいます。何かきっかけがあって、それを自分にとって大切な事と考えるかどうかが決め手かも知れません。

 

 健康は失くしてそのありがたみが分かると言いいます。失くす前に、いかに想像力を働かせることができるか、壊れた自転車を降りる事ができるか、今回の件で考えさせられました。

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