人生は決断の連続と言われています。何をどうしていくべきか、思考を重ね検討して実行に移す。一般的には、行動する事は大切で、なるべく早く決断し動く事が良しとされていますが、それが真理なのでしょうか。
失敗は成功のもとと昔から言われています。
行動→失敗→修正して行動→成功
これが成功のもとの一つのパターンと考えられます。
しかし、何もしないという事が必ずしも停滞を意味するとは限りません。最良のタイミングを見計らっているという事もあり得ます。動いても失敗する事が目に見えているのであれば、待機という選択をする事も、一つの決断と言えるのではないでしょうか。
何もしないという事は怠惰と見られる場合もありますが、大きな決断を迫られ、現状維持こそが今取るべき事だという判断は十分にあり得ます。
無駄な時間、無駄な出費、無駄な労力。策を講じるときには、無駄や損失が発生しないかどうかを見極める事が大切です。
良い結果が出れば、それらは無駄ではなかったという事になりますし、結果が伴わなければ損失が発生したという事になります。行動と失敗の繰り返しだけがフォーカスされる場合もありますが、ロスの発生にも着目しなければいけません。勿論損失を見込んで、最終的にプラスになるような采配もあります。つまりは行動だけが決断とは限らず、置かれた状況によりなすべき事は変わってくると言う事です。
行動を起こさないという決断は、言い換えれば沈黙する勇気です。焦りは当然出てきます。成功体験を得られず、本当に正しかったのか自問自答を繰り返すかもしれません。それでもぐっと耐えるべき時期というのはあります。
もちろん時間を浪費する事は良くありません。ただ単に機会を待つのではなく、思考を重ね、タイミングを図り、いつどんな行動を起こすべきか検討する。
周りから見れば何もしていないように映るかも知れませんが、中身は決断の連続です。進むか止まるか戻るか。常にこの繰り返しです。進むを選ぶ事もあれば、止まるを選ぶ事もあります。それら全てが決断なのです。
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