人との距離感をどのように取るか。フレンドリーに接して心的距離を近づけるか、社交辞令感覚で、一定の距離を保つか。
もちろんそれは相手にもよりますし、また、個人によって得手不得手がありますから、正解はありません。ただ、心的距離を近づける事には幾つかの方法があります。そしてその本質は、相手に興味関心を持てるかどうかです。
初めて会った人と距離感を縮めるには、相手の話しを聞き、リアクションを取る。人は自分の話しを聞いてもらう事に快感を覚えます。この人は話しやすいという印象をもってもらえます。そういう点では聞き上手質問上手な人は相手との距離を縮めやすいという特性があります。
ただ、相手が一方的に話すだけでは会話としては不十分と言えます。どこかのタイミングでは、やはり自分というものを知ってもらう必要があります。例えば仕事に対する熱意・信念。また、その取り組む姿勢が顧客にもたらす影響。そういった理念を相手に納得してもらえるように伝えるという事も大切です。
勿論仕事に限らず、自分の興味関心のある事、たわいもない話題で話を展開する事もありです。
そうやって会話をしていくなかで、自分の特性やこだわり、人間性を知ってらえるかどうか、また会ってみたいと思ってもらえるかの大きなポイントになります。
まず相手に興味を持ち、リアクションを取るためには質問をする。仮に相手からの質問を待っていても、期待通り質問してくれる事は稀でしょう。
とは言え、質問する事を難しいと感じる人もおられます。相手の事を聞く事は、一歩踏み込んだコミュニケーションであり、自分にとっては大きなアクションと感じる人もいるでしょう。
興味が無い人に対し質問する事は非常にハードルが高く、またその質問に答えてくれてもその次の返しが思い浮かばず、会話を成立させる事が難しくなります。
周りに興味がなければ相手の行動に対する待ちの姿勢となり、距離感を縮める事は難しくなります。職場や同じコミュニティであれば、相手からのアクションを待つのも方法ですが、コミュニケーションを図る機会が1回2回と限定されている場合、何も起こりません。
そういう点では、興味がある人とコミュニケーションを図るためのアクションがファーストステップとなります。
興味が湧く相手に対し、まずは積極的にこちらから会話を切り出す。その勇気が必要なのです。それは偉大な行動とも言えます。行動を起こさなければ変化は訪れません。話しかける事で、自分と相手との距離感を縮める環境を作り出す必要があるのです。
アクションを起こすためには精神的なエネルギーを必要とするでしょう。しかし、相手も話しかけられて悪い気はしません。話しかけられる事は、相手にとってもコミュニケーションを取る良い機会と認識されます。話しかけるという行動はお互いにとってメリットとなるのです。
勇気を持って話しかける。相手に興味を持って質問をする。しっかりリアクションを取る。基本はシンプルですが、コミュニケーションが苦手でなかなか相手との距離を縮める事が難しいとネガティブに考えている人は、この基本動作を実行して下さい。
場数が必要になるかも知れませんが、話しかけようとアクションを繰り返す事で、会話に対する行動力が高まる事は間違いありません。相手に対し興味を持って、まずは質問する事から始めましょう。
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