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マッチングアプリの勢い

OMOTTE magazineアンケートデータ(2022年)によると、20代の男女175人の“出会いの場”1位は「マッチングアプリ・SNS」で、23%を占めていました。「職場・仕事」が、21%、また、「友人・知人の紹介」は11%となっています。


30代の男女227人の“出会いの場”1位は「職場・仕事」の27%であり「友人・知人の紹介」が20%となっていました。比較的近いつながりの出会いが多いと言えます。


40代・50代では1位は「職場・仕事」の38%と、他のどの世代と比べても圧倒的に多くなっています。


つまり、高い年齢層では職場・仕事での出会いが多いものの、現代の若者ではマッチングアプリ・SNSが出会いの文化という位置づけになっているという事です。この傾向は今後も続く事が予想されます。


では、何故マッチングアプリ・SNSが出会いの場としてメジャーになっているのか。一つは他の出会いの場が少ないという事。職場の出会いについてはかつて出会いの主流の場であったが、社内恋愛が推奨された時とは時代背景が変わってきたと考えられます。コンプラが求められる現代で出会いの位置づけが変わってしまった事や、コロナ禍での在宅勤務の広がりにより社内での関係が希薄になってきたという事も関係しているでしょう。


それとは対照的にマッチングアプリが市民権を得たという事があげられます。若者にとってはアプリ=出会いのツールという認識が高まっています。勿論遊び目的やその他のリスクもありますが、それを掻き分けて出会いの手段として活用している若者が増えてきているという事です。この勢いはおそらく今後も続いていくでしょう。


一方で未婚率は増加傾向にあり、今後も続いていく事が予想されています。その流れを変える可能性の一つがマッチングアプリの普及と言えるのではないでしょうか。東京では都が運営するマッチングアプリが近い将来登場すると言われており、自治体もその勢いに乗っかって来ています


結婚相談所も未婚率の改善の一翼を担っていると言えます。業界大手のIBJは、加盟店が増加の一途を辿っています。知名度も高く、入会者や成婚者の人数も増加傾向にあります。他の大手結婚相談所の認知も含め、結婚相談所は婚活サービスの中で有力な位置付けとなっています。


マッチングアプリ=「恋活と婚活」という位置づけとなっており、出会いの手段として主流となりつつあります。婚活サービス業界としてはその流れに逆らうのではなく、相乗効果を視野に入れ、日本の未婚率の改善のために何ができるか創意工夫をする事が求められているのではないでしょうか。



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